こんにちは、octです。
今回は、私がメインギターとして日常の楽曲制作やDTMで使い続けている「Bacchus WINDY-STD/RSM BGM」について語ってみようと思います。早いもので、使い始めてからそろそろ3年半が経ちました。今では私の作る楽曲のギターサウンドのほとんどをこの一本が担っています。

1. Windyとの出会いとディバイザーの品質管理

もともと私はKing Gnuがすごく好きで、常田大希さんがよく弾いているP-90ピックアップのサウンドが、自分の好みとしてしっかりと頭に染み付いていました。そのため、ギターを選ぶ際も定番のストラトキャスターやテレキャスターはあまり眼中になく、「個性的でありながら、DTMでも扱いやすい1本」を探していたんです。

そんな折、デジマートを眺めていたときに見つけたのが「Bacchus WINDY-STD/RSM BGM」の訳ありアウトレット品でした。
「訳あり」といっても、メーカーの説明では「塗装があまりうまくいかなかった」というような理由だったのですが、実際に届いた実物をいくら見ても、正直どこの塗装に問題があるのか全く分からないレベルの美品でした。

その程度の微細な個体差で約半額近くまで値引きしてしまうBacchus、ひいてはディバイザー(Deviser)の品質管理に対する並々ならぬ本気度と誠実さに、深く感動したのを覚えています。

Bacchus WINDY ボディ全体

▲ バーガンディミスト風の上品なBGMカラーと独特のオフセットシェイプ

2. Bacchus WINDY-STD/RSMの主要スペック

ここで、メーカー公式より掲載されている基本スペックを簡単に振り返っておきます。

Body Nyatoh
Neck Roasted Maple
Fingerboard Roasted Maple
Nut Graphtech® TUSQ XL
Bridge T.O.M-Type
Machineheads Rotomatic Type
Fret Nickel Silver
Pickups Original P-90 Type
Controls 1 Vol, 1 Tone, 3-Way PU Selector
Scale 648mm (25.5inch)
Fingerboard Radius 310R
Width at Nut 42.0mm
Finish Urethane

3. ローステッドメイプルネックと指板の魅力

まず触れておきたいのがネック周りです。ネックおよび指板には、加熱処理を施した「ローステッドメイプル」が使用されています。
見た目の深みのある色合いはもちろん、手触りが抜群に良いです。私はもともとサラッとした感触のサテン仕上げのネックが好みなので、握った瞬間にしっくりと馴染みました。

このモデルは「Global Series」というラインで、製造自体は東南アジアの工場で行われていますが、日本の職人の指導やノウハウがしっかり受け継がれて作られています。ワンランク下の「Universe Series」のローステッドメイプルモデルと比較すると、Global Seriesの方がネックの色味が明らかに濃く、しっかりと深くローストされているのが分かります。木材としての安定感や鳴りにもそれが現れている印象です。

ローステッドメイプルネックの質感

▲ しっかりとローストされ、サテン仕上げで手に吸い付くようなネック

4. P-90ピックアップのサウンドとアンプとの相性

続いてサウンド面について。オリジナルのP-90タイプ・ピックアップが搭載されており、音の印象としては「太くて存在感があるけれど、ハムバッカーほど粘りすぎたり図太すぎたりもしない」という非常に魅力的なバランスに仕上がっています。

近年ボカロ曲やポップス全般で流行しているテレキャスターやジャズマスター、ジャガーなどの高域がカッティングで弾ける音とはまた異なり、ミッド(中音域)がしっかりと前に出てくる特徴的なトーンです。

私個人の制作環境での手応えとしては、プラグインアンプシミュレーターなどでもVOX系やダンブル(Dumble)系アンプのクリーン〜クランチトーンに設定した際、このギターのミッドの旨味が引き立ち、抜群に相性が良いと感じています。

5. 唯一の弱点?チューニング安定化のためのペグ換装

全体的に満足度が非常に高いギターですが、純正状態のペグ(ロトマチックタイプ)に関しては、価格相応のコストカットの影響を感じる部分がありました。ややチューニングの甘さが気になるときがあったんです。

そこで、GOTOH(ゴトー)製のマグナムロックペグ(ロックペグ)へ換装を行いました。

換装後はチューニングの安定性が格段に向上し、DTMでのレコーディング中に何度もチューニングをやり直すストレスから完全に解放されました。特別な加工も必要なくスムーズに取り付けられたため、Windyをお持ちの方にはぜひおすすめしたいカスタマイズです。

※ペグの価格は時期によって揺れ動きがありますが、サウンドハウス等で8,000円台あたりで販売されていれば底値に近い印象です。

6. 実際の楽曲でのギターサウンド

現在、私octの楽曲で聴けるエレキギターのサウンドは、そのほとんどがこのBacchus Windyで演奏されています。
直近の作品の中で、最もこのギターのトーンやニュアンスが分かりやすく聴き取れる楽曲の動画を以下に埋め込んでおきますので、実際の音の混ざり具合などの参考にしてみてください。

7. まとめ(生産完了についての注意点)

この記事を読んで「Windy、ちょっと試してみたいな」と思ってくださった方もいるかもしれないのですが、残念ながら本モデル「WINDY-STD/RSM」は現在、メーカー生産完了品となってしまっています。

デジマートや一部楽器店のオンラインショップなどでごく少数だけ在庫や中古が出回っているのを見かけますが、こちらも時間の問題で市場から姿を消してしまうと思われます。もし気になっている方がいれば、早めにチェックしておくことをおすすめします。

コストパフォーマンスの高さはもちろん、自分の音楽の根幹を支えてくれている大切な相棒です。これからもこのギターと一緒に、良い曲をたくさん作っていきたいと思います。

以上、octでした。